Calender

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

Categories

Archives

Recent Entries

Recent Comment

雑記

風の中 〜放哉の俳句から〜

JUGEMテーマ:日本文学


追つかけて 追ひ付いた 風の中



自由律俳句ながら、五、五、五のリズムがあり、スピード感あふれる俳句です。

文法風に表現すれば、

進行形 > 過去完了 > 今

という流れがあります。

動きにあふれる過去から、静かなる「今」という瞬間が、急激に拓けるような感じがします。


夢でも恋愛でも結構ですが、追い付いた瞬間に、過去は忘却の彼方に追いやられることがあります。

病気でも風邪でも結構ですが、回復した後には、病んでいたことを忘れてしまいます。

もちろん頭で思い出せることはありますが、追っかけた時の感覚は素直には呼び起こせません。


呼び起こしたほうがいいものも、あるでしょうが、

呼び起こさないほうが、素直に生きられることも多いものです。

上手く忘れている人のほうが、健全に生きてるように見えるのは私だけでしょうか?

生きている中で、「今」という瞬間がいかに大きなものかと、思い至ります。


ところで、
放哉の追い付いた風は本物の風だったのかもしれませんが、

漂泊の生活に身を投じた放哉ですから、「風のような何か」だったのでは?

「今」という瞬間に心が開いた時を詠ったのでは?

と個人的には思っています。


十数年前から時々、この俳句が好きで・・・という話を人にしてきました。

しかも必ず間違えて、

追いかけて つかまえた 風の中

と話しております。

何度か読み返して覚え直すのですが、

必ず間違えたものに変わってしまいます。

間違えて話した方々、申し訳ありません。

そしてこれからも間違えるでしょうが、

暖かい心で、ご指摘下さいませ。


コメント!




2009/9/10
■名前:sola
■コメント: 「風のような何か」 を先生はつかまえたのかな?

探していた「風のような何か」って何なのかを 
見つけられたのかしら? 

なんとなく…

2009/9/11
■名前:磯谷
■コメント:するどいですねぇ。
神楽坂で、そんな気になりました。

それが「風のような何か」なのか?
それは分かりません。

が、心開く感じになるのです。


2009/9/17
■名前:薫風
■コメント:「呼び起こさないほうが、素直に生きられることも多いものです」なんてね…。角ばった磯谷氏に合わないような円熟したお言葉ですが、でもこの俳句はまさしく「らしい」ですね。ま、色々呼び起こして差し上げますので、また会いましょう。

2009/9/7
■名前:磯谷
■コメント:いやはや、またまたするどいコメントを・・・。でも「らしい」の一言で喜んでおります。あ、そういえばこの間、ラーメンに誘って断られたのを思い出しました。忘れまい!いや、忘れましょう。



※この欄は旧アドレスで投稿されたものを転載しております。新たな投稿は下記ゲストブックに表示されます。
  • 2009.09.07 Monday
  • 17:30

Comment
Send Comment








   
この記事のトラックバックURL
Trackback